2月1日はヒマラヤマーモットの日

2月1日はヒマラヤマーモットの日

まもちが来て1年。覚悟と責任の話をします。

2月1日は「ヒマラヤマーモットの日」です。
そして、まもちが来てくれて1年の記念日でもあります。

去年は、マーモットが広まった年でした。
SNSを通して、「かわいい」「癒される」「初めて知った」
そんな声を、国内外からたくさんいただきました。

それは本当に嬉しいことでした。
でも、この1年で、僕はたくさんの現実も見てきました。

今日は、そのお話をします。


マーモットには、3種類の“現実”があります

これまで、マーモットには大きく2種類の子たちがいるとお伝えしてきました。

ひとつは、
自然の中で暮らし、冬や天敵と戦いながら、寿命を全うしようと生きる子たち。

もうひとつは、
ペット・家畜・食用として、人の管理下で飼育繁殖されてきた子たち。

しかし、この1年で、どうしても無視できない、もうひとつの現実が加わりました。

それが、自然の中で暮らしていたにもかかわらず、密猟され、人間の都合で家畜や食用にされる子たちです。


SNSで見える姿は、ほんの一部です

自然の中にいるマーモットたちは、SNSで見る限り、のびのびと暮らしているように見えるかもしれません。

でも現実は、決して穏やかではありません。

害獣として駆除されてしまう子たち。
食糧不足で命を落とす子たち。
天敵に捕食される子たち。
冬眠中に、そのまま目を覚まさない子たち。

それが自然の摂理だと言われれば、そうなのかもしれません。

でも、SNSを通して“かわいさ”が広まり、人間と深く関わるようになった今、
僕たちはその現実から目を逸らしていいのか。
僕はそう思わなくなりました。


人間が関わったことで、生まれた別の地獄

マーモットは、毛皮用、食肉用として飼育繁殖されることがあります。

劣悪な環境。
無理な繁殖。
ストレス下での子食い。

それは、人間の「需要」が生み出した現実です。

このままでいいのか。
僕は、毎日、何度も自分に問い続けています。


僕には責任があります

僕がマーモットの魅力発信を始めたのは、2023年9月に開始したInstagramでした。

当時、InstagramやXでのマーモット投稿は、1日に数件あるかどうか。
「#マーモット」のハッシュタグも、100件未満だったことを、今でも覚えています。

それが今では、多くの人がマーモットを知り、好きになり、
もっと知りたいと思ってくれるようになりました。

日本では、保護の実態も含めて、理解してくれる方が増えています。

一方で、
「こんなに人気なら儲かるのではないか」
そう考える人たちも、確実に増えました。


うんざりするほど届いたDM

東京のオープン後、僕のもとには、こんなDMが大量に届きました。

「マーモットはどこで買えますか?」
「繁殖場を作りたいです」
「マーモットカフェをやりたいです」

ほとんどの方が、マーモットのことを、ほとんど知りません。

注目されているから。
触れ合わせれば儲かりそうだから。
販売できそうだから。

正直、うんざりしました。

そして同時に、
こういう人を生み出してしまったのも、
これまでの自分の活動の影響なのだと思いました。


大阪に2拠点目を作った理由

関係者との話の中で、大阪でも同様の計画を進めている会社が複数あることを知りました。

それはつまり、自分の知らないところで、
マーモットたちが不幸になる可能性が高いということでもありました。

だから決断しました。
2拠点目は、大阪。

純粋に、保護拠点を増やすため。
そして、西日本の拠点として、
より多くの人にマーモットと、その現実を知ってもらうためです。

東京を拡大するという選択肢もありました。
でも、それでは来場者数が足りず、
施設の維持すら難しくなる可能性が高かった。

結果として、大阪オープンは正解だったと思っています。
マーモット愛あふれるスタッフさんたちに出会えて、あの子達の勇姿を見るたびに感動しています。
まさかあの子達がこうなるとは、こうなれるとはと、毎日皆さんのSNSを通して元気を頂いています。


それでも、救えなかった命がある

昨年、アメリカからウッドチャック約100匹が日本に輸出されるという情報が入りました。

マーモット村でお迎えできたのは、
金額やお世話の限界もあり、たったの12匹。

残りの多くは、ペットショップや、
ふれあい前提のアニマルカフェへ行きました。

幸せな子もいます。
でも、そうでない子が生まれてしまっているのも事実です。

本当は、全員、目の届く場所に来てほしかった。


まもちのことを、もう少し話させてください

まもちを見るたびに、思い出すことがあります。

以前、Xアカウント「マーモットの涙」で発信した、
生きたまま湯がかれ、生きたままさばかれる動画。

他国の食文化には、それぞれ事情があります。
それ自体を否定するつもりはありません。

でも、それを再生数や注目のためにSNSにアップし、
人の反応を見て楽しむ行為は、
僕にはどうしても異常に見えました。

僕は、そのブリーダーの元を訪れたことがあります。
そこで「マーモットを食べてみるか?」と言われました。

当然、あり得ません。
でも、彼らにとってはそれが当たり前なのかもしれない。
そう思い、それ以上は触れませんでした。

数カ月後、同様の動画がSNSに投稿されているのを見て、
僕は怒りを覚えました。


まもちも、そうなっていたかもしれない

まもちも、もし出会えていなかったら、
同じ現実に巻き込まれていたかもしれません。

今は、おもちやプク、マーモット村の子たちと一緒に、
安心して、へそ天で眠るまもち。

でも、そうなっていた可能性は、確実にありました。

飼い主として、こんなことを言うのはおかしいと思われるかもしれません。
僕自身、考えたくも、言いたくもありません。

でも、それが当たり前の現実を、僕は見てきました。
だから、頭をよぎるのです。


使命感と葛藤

他の子たちも、すぐに救わなければいけない。
そんな使命感と責任に、毎日、駆られています。

父にできなかった恩返しを、
マーモットたちにしようと思ってきました。

でも同時に、
魅力発信が、異常な行為を助長してはいけない。
そうも思うようになりました。

ただ「かわいい」と発信するだけでは、
それらの行為を後押ししてしまう可能性がある。

それでも、問題を解決するためには、
まず知ってもらわなければいけないのも事実です。


だから、今年やること

2026年は、
マーモットの現実を、真正面から伝える年にします。

YouTubeを含め、すべてのSNS活動を本格的に再開します。

かわいさも伝えます。
癒しも届けます。
でも、現実から目を逸らしません。

そして、
悪いことを、悪いと言える世界を作りたい。


最後に

世界中のマーモットが、
安心して生きられる未来になりますように。

そのために、
僕は、できることをすべてやります。

2月1日。
ヒマラヤマーモットの日に、
この覚悟と責任を、ここに残します。

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