コロちゃんありがとう

コロちゃんありがとう

愛するコロネへ

コロちゃんがいなくなってから、何度も言葉にしようとしました。でも、書こうとすると、元気だった頃の姿や、みんなとへそ天をしていた姿、僕たちを見つめてくれていた顔が次々に浮かんできて、どうしても言葉にすることができませんでした。今もまだ、コロちゃんがいないことを、心のどこかで受け止めきれていません。

それでも、コロちゃんが確かにここで生きて、家族を愛し、たくさんの方に愛してもらったことを、ドクターマーモットとして、僕自身の言葉で皆さんにお伝えしたい思いました。自分自身の心を整理するためにも、勝手ながらこの場をお借りして、お伝えさせていただきます。

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コロちゃん、今までありがとう。
本当によく頑張ったね。僕が生まれてきてからこれまで出会った動物の中で、種を問わず、一番強い子だったと思ってるよ。
最初に会ったときは、みんなに愛される存在になって、家族を守ろうとするほど強くて優しい子になる未来が訪れるとは思っていませんでした。そこまで生きてくれて、僕たちにたくさんの姿を見せてくれて、本当にありがとう。いっぱい頑張ってくれてありがとう。今までたくさんの癒しと希望をくれて、本当にありがとう。

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コロちゃんは、2025年4月、暗くて、蒸し暑くて、太陽や外の空気すら感じることができない場所から、日本へ来てくれました。一緒に来てくれたパンナやビスケ、エピちゃんやシフォン、シューちゃんやいちごたちも、その場所では人間におびえ、全身に力を入れながら、みんなで隅に固まっていました。その光景を、今でもはっきりと覚えています。何気ない日常の中でも、ふとした瞬間に、あの日のみんなの姿が頭をよぎります。

初めてコロちゃんに会ったときは、正直、もう無理かもしれないと、あきらめかけました。でも、そこで僕たちが諦めたら、コロちゃんの命はそこで終わってしまいます。

本当は、その場にいる全員に助かってほしかったです。全員を日本へ連れてきて、全員の命をつなぎたかったです。ですが、一度に受け入れ、責任を持って十分なケアをできる数には限りがありました。過ごしてもらうためのスペースや通院、お世話をする人員など、現実にはさまざまな限界があります。目の前にいるすべての命を救うことができない現実は、今でも僕の心に重く残っています。だからこそ、日本へ来てくれた一人一人の命を、何としてもつながなければならないと思っていました。

日本へ来てくれてからは、マーモット村のスタッフの皆さんが、適度な距離を保ちながら隠れ家を整え、1か月以上かけて、みんなの命をつなぐために尽力してくださいました。今でも本当に感謝しています。

同じ時期には、今マーモット村にいる、みそ、みたらし、ひじき、がんもも日本へ来てくれました。オープン前後は、僕も毎日、早朝から深夜まで、ずっとみんなを見守っていました。

深夜に帰宅し、早朝にまたマーモット村へ着くと、毎日、おそるおそる隠れ家のカーテンの奥を確認していました。カーテンの向こうで息をしてくれている姿を確認するたびに、今日も乗り越えられた、今日も命をつなぐことができたと思っていました。毎晩、祈るような気持ちで帰り、毎朝、祈るような気持ちでカーテンの奥を見ていたことを、今でも覚えています。

しばらくすると、みんなは少しずつ体の力を抜いて、いつの間にか、のびのびとへそ天をして暮らしてくれるようになりました。暗い場所の隅で、全身に力を入れて固まっていたみんなが、安心したようにお腹を見せて眠ってくれていました。みんなが一緒にへそ天をして、目の前で息をしてくれていることが、僕の心の支えでした。

コロちゃんは、日本へ来てくれたばかりの頃は、元気がなく、ぐったりしていました。たとえ危険な状態を乗り越えたとしても、バックヤードのマモラウンジで、これからも長くケアが必要になるだろうと思っていました。

ですが、スタッフの皆さんが長い時間をかけて、焦らず、コロちゃんの気持ちを大切にしながらケアをしてくれました。その中で、いつの間にかコロちゃんは、人を好きになってくれていました。そして、いつしかマーモット村のレギュラーマモとして、たくさんの皆さんに愛される存在になっていました。

コロちゃんを見て笑ってくださる方がいました。コロちゃんの名前を呼んでくださる方がいました。コロちゃんのことを大切に思い、何度も会いに来てくださる方がいました。初めて会った日の姿を知っているからこそ、その一つ一つが、僕にとって本当にうれしいことでした。

ご存じのとおり、マーモットは集団で生きる動物です。今では、おもち、プク、まもちは仲良く過ごしてくれていますが、日本へ来てもらってから約2か月間は、それぞれ別の空間で過ごしてもらっていました。種が異なることもあり、慎重に顔合わせを重ねていきましたが、いつしか、種が違っても血のつながった家族のように過ごしてくれるようになりました。

今では、すっかり家族そのものです。おもちやプクと一緒に過ごすようになってから、まもちは1人だった頃とは違う表情を、たくさん見せてくれるようになりました。

コロちゃんも同じでした。一緒に過ごしていたキャラメルやパンナ、ビスケを、本当の家族として愛していたのだと思います。バックヤードのマモラウンジで暮らしている子であっても、普段一緒にいない子が近くへ入ってくると、自分の家族が脅かされるかもしれないと思うのか、少し強く反応することがありました。

普段は温厚で優しいコロちゃんが、自分の家族を守ろうと、本能的に動いてくれていました。初めて会った頃は、自分が生きることさえままならなかったはずのコロちゃんが、亡くなるまでには、自分の家族を守る存在になってくれていました。あの日、隅で小さく固まっていたコロちゃんが、誰かを守ろうとするほど強くなってくれていました。

それは、日々ケアをしてくださったスタッフの皆さんや、マーモット村を訪れ、コロちゃんへ愛情を注いでくださった皆さんのおかげだと思っています。
コロちゃんは、最後まで生きようと頑張ってくれました。家族のもとへ、皆さんのもとへ、必死に戻ろうとしてくれていたのだと思います。

マーモット村も僕も、あんちゃんのことがあったからこそ、できることはすべて行いました。あんちゃんが先に行ってしまったとき、僕は、過去に戻りたいと必死に願いました。あのときに戻ることができたなら、何か一つでも違うことができたのではないかと、何度も考えました。

だから今回は、過去へ戻ることができたつもりで、コロちゃんのケアを最優先に、できる限りのことを行いました。スタッフの皆さんも、ごくわずかな変化を見逃さず、早い段階で対応してくださいました。本当にありがとうございます。

2回目の手術のとき、僕も急いで病院へ向かいました。手術はとても長いものでした。それでもコロちゃんは、手術が終わったあと、すぐに目を覚まして、僕たちのことを見てくれていました。あれほど大きな手術を乗り越えたあとも、コロちゃんは、いつもの強い目で僕たちを見てくれていました。

院長先生や動物病院のスタッフの皆さんも、小さな変化を見逃さず、時間を問わず対応してくださいました。明け方の5時頃まで、僕たちはずっとコロちゃんを見守っていました。その後も先生方が引き続き見守ってくださるとのことだったため、翌日の2回目の輸血に備えるため、病院をあとにしました。

病院を離れてからも、ずっと祈り続けていました。コロちゃん、頑張れ。コロちゃんは強い。まだ戻ってこられる。もう一度、キャラメルやパンナ、ビスケのいる場所へ帰ろう。もう一度、みんなに会おう。そう願い続けていました。

それから数時間後の午前9時、コロちゃんが息を引き取ったと連絡を受けました。心そのものをえぐられるような、大きな喪失感がありました。もう一度会いたかった。もう一度、名前を呼びたかった。もう一度、コロちゃんの目を見たかった。
それでも、最初に思ったのは、コロちゃん、頑張ったね、ということでした。

僕たちは、コロちゃんの命をつなぐために、できることを最後まで行いました。院長先生や動物病院の皆さんも、スタッフの皆さんも、コロちゃんのために力を尽くしてくださいました。そして何より、コロちゃん自身が、本当に最後の最後まで、生きることを諦めずに頑張ってくれました。

ドクターマーモットとマーモット村の理念は、「世界中のマーモットを幸せにすること」です。そのためにマーモット村があり、マモテラスがあり、その先の未来を一刻も早く実現できるよう、日々取り組んでいます。

マーモット村のスタッフの皆さんには、日々マーモットと真摯に向き合い、一人一人の命をつなぐために、できることを積み重ねていただいています。

そのため今後も、マーモット村から、村の子たちの体調や治療についてお知らせすることがあると思います。それは、皆さんを不安にさせるためではありません。小さな変化も見過ごさず、一人一人の命に誠実に向き合い、その時々でできることを尽くし、それらを家族である皆さんに知っていただきたいためです。

保護された子たちの命をつないでいくことは、決して簡単なことではありません。だからこそ、目の前にいる一人一人に対して、できる限りのことを続けていきたいと思っています。

もう、お別れはしたくありません。もう、誰のことも見送りたくありません。マーモット村のスタッフの皆さんも、これまでマーモット村の子たちを愛してくださった皆さんも、同じ気持ちだと思います。

今は、目の前にいる命と向き合うことで、いっぱいいっぱいなところもあります。日本で必要な医療を受けてもらい、命をつなぐことが何よりも優先です。

そのためにも、長くマーモットの診療に向き合い、支えてくださっている院長先生のもとへ通える、マーモット村東京・中野の拠点を大切に守っていきたいと思っています。この拠点を維持しながら、「世界中のマーモットを幸せにする」という未来を、少しでも早く実現していきたいです。

これからも、一つ一つの選択に妥協せず、あとから後悔することのないよう、目の前の命に向き合い続けます。

最後に、「コロネちゃんありがとうの会」にお越しくださった皆さん、遠くから見守ってくださった皆さん、本当にありがとうございました。そして、コロネちゃんを愛してくださり、本当にありがとうございました。

皆さんがコロちゃんへ向けてくださった涙も、笑顔も、優しい言葉も、すべてコロちゃんへ届いていたと思います。コロちゃんは、最後にもう一度、皆さんのお顔や、キャラメル、パンナ、ビスケのお顔を見ることができて、本当に幸せだったと思います。

マーモット村に飾られた写真やメッセージ、お手紙も、コロちゃんはすべて見てくれています。こんなにも多くの方が、自分のことを愛してくれていたんだと、きっと分かってくれたと思います。

もう僕たちより少し先の世界へ行ってしまいましたが、これからも、そこから僕たちや家族のことを見守ってくれていると信じています。

コロちゃんは、今ある命が当たり前ではないということを、改めて教えてくれました。朝になれば会えること。名前を呼べばこちらを見てくれること。家族と並んで眠っていること。目の前で息をしてくれていること。そのすべてが、決して当たり前ではありませんでした。

だからこれからは、今、目の前で息をしてくれている一人一人への感謝と敬意を忘れず、これまで以上に愛し、大切にケアしていきたいと思います。

これから先も、まだまだいろいろな壁があると思います。ですが、マーモット村の皆さんや、応援してくださっている皆さんがいてくださる限り、どんな壁も必ず乗り越えられると信じています。

その壁の先にある、マーモットたちがより安心してのびのびと生きられる未来を、一刻も早く実現すること。それが、マーモットが多くの人に知られるようになった、この時代を生きる僕たちの使命だと思っています。

これからも、マーモットが生きる未来をつくるために、今この時代を生きるマーモット好きの皆さんと、協力し、支え合っていければと思います。コロネを、マーモット村を愛してくださり、本当にありがとうございました。

コロちゃん。暗い場所の隅で、小さく固まっていたコロちゃん。日本へ来てくれてありがとう。僕たちを信じてくれてありがとう。キャラメル、パンナ、ビスケの家族になってくれてありがとう。みんなの前で安心して眠ってくれてありがとう。人を好きになってくれてありがとう。たくさんの人に愛されてくれてありがとう。最後まで、生きようとしてくれてありがとう。

コロちゃんがいなくなった場所には、今も大きな寂しさが残っています。でも、コロちゃんが生きてくれた時間も、家族を守ろうとしてくれた優しさも、僕たちにくれた希望も、決してなくなりません。コロちゃんがこの世界で生きてくれた証は、これから先も、僕たちの中にずっと残り続けます。

いつか、僕たちが「世界中のマーモットを幸せにする」という約束を本当にかなえることができたとき、少し先の世界から見ていてほしいです。そのときは、いつもの強くて優しい目で、僕たちにウインクをしながら、「がんばったね」と言ってくれたらうれしいです。

その日まで、僕たちは歩き続けます。

コロちゃん、本当にありがとう。出会えて、本当によかった。
これからも、ずっと、ずっと大好きです。

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